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COLUMN ノベルティ・販促品コラム
「余らせない」ものづくり。
廃棄物から生まれ変わった「リサイクルコットン」で
サステナブルな暮らしをはじめよう。
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コットンは、シャツなどの衣類だけでなくタオルなどの日用品、カーテンやその他ファブリックなど、私たちの生活の中で広く使用され、最も身近にある素材のひとつです。
優しい触り心地で通気性・吸湿性など機能面に優れ、赤ちゃんやデリケートな肌にも安心して使えることや、天然素材でナチュラルなイメージから、なんとなく「コットンは環境に優しい」と感じている方は多いのではないでしょうか?
しかし、実は身の回りにある多くのコットンが、その生産過程で地球環境に影響を与えていることはなかなか知られていません。
国連サミットでのSDGsの採択以来、世界中でサステナブルな意識が高まり、アパレルメーカーなど、繊維を扱う多くの企業においても、商品に使用する素材の見直しなど環境に配慮した取り組みが積極的に行われています。
その中で注目されている「サステナブル生地」のひとつが「リサイクルコットン」です。
本記事では、環境負荷が少なく地球に優しい「リサイクルコットン」の特徴や、一般的なコットンとの違いなどを詳しく紹介します。
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製品の素材を見直し、環境負荷を減らすことは、SDGsの目標の中の「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「12.つくる責任つかう責任」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさを守ろう」などに直結する部分になります。「リサイクルコットン」のことを知って、SDGsへの関心を高めるきっかけにしましょう。
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販促プランナー
リサイクルコットンとは?
リサイクルコットンはどう作られるのか
「リサイクルコットン」とは、紡績工場や縫製工場で出た不均一な糸や落ち綿、断裁くずなどを再利用して新たに生地にしたものです。
廃棄処分になるはずだった綿の端切れが「リサイクルコットン」として生まれ変わるためには、まずは回収したそれらを色ごとに分ける作業から始まります。そして機械で細かく粉砕し、繊維の状態になったものを再度撚り合わせることで新しい糸が完成します。
特殊な製法で新たに「サステナブルな生地」として蘇った「リサイクルコットン」は柔らかな手触りと、ナチュラルな風合いが特徴で、Tシャツやバッグなど、さまざまな製品に利用されます。
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リサイクルコットンの製造方法
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「もったいない」から生まれた工夫で、無理なく環境保護に貢献
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もちろん、天然繊維であるため、石油を主原料とした生分解ができない他の化学繊維と比較すると、環境負荷の少ない素材ではあります。
ですが、通常のコットンとサステナブルなリサイクルコットンでは、環境に与える影響に大きな違いがあります。
SDGs達成のために、できる限り資源を循環させることで環境負荷を減らす「資源循環型社会」への転換が世界中で求められているにも関わらず、現状で日本の繊維リサイクル率は全体のたった10%。ペットボトルやアルミ缶などと比べて非常に低くなっています。まだ使い道がある多くの繊維がそのまま廃棄処分されてしまっている、とても「もったいない」状況なのです。
リサイクルコットンは、そんな「もったいない」から生まれた工夫で、無理なく環境保護に貢献します。
快適に使って広がるSDGsの理念。
自然な質感と柔らかい色味、そして扱いやすさも人気のリサイクルコットンのサステナブルなポイントを詳しく見ていきましょう!
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販促プランナー
コットンはリサイクルコットンへ。地球に優しい4つの理由
CO2排出量の削減
一般的なコットンは原料となる綿花の栽培時や紡績時に多くのCO2を排出しますが、落ち綿を利用するリサイクルコットンはその排出量を大幅に削減できます。
また、端切れの元の色味を利用するため、染色時のCO2を発生させることもありません。
リサイクルコットンは栽培、原糸、染色のすべての工程でCO2排出量の削減に寄与する、カーボンニュートラルな素材です。
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電気使用量の削減
リサイクルコットンは染色済みの生地を使用します。そのため再度の染色工程が不要で、その際の電気使用量を抑えることができます。
世界の電力不足は依然として深刻な状況で、多くのエネルギーを作り出すために、化石燃料に頼っているのが現状です。化石燃料は地球温暖化の原因のひとつである温室効果ガスの発生をもたらします。
生産時の電力使用量を抑えるリサイクルコットンは世界が抱えるエネルギー問題の解決に貢献する新しいアイデアなのです。
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水の使用量の削減
原料となる綿花は栽培する上で多くの水を必要とします。綿花栽培はもともと水資源が乏しい地域で盛んに行われていることが多く、それらの国がこのまま大量の水を使って綿花栽培を続けていると、十分な飲み水すら確保できなくなる恐れがあります。また、製造工程で特に水を消費するのが染色の作業です。染色にも洗い流しにも多くの水が使われ、さらに化学薬品や染料を含む大量の排水は水質汚染を進行させます。
リサイクルコットンは綿花を新たに使用することはなく、再染色も行いません。
水使用の観点からも地球環境に対する負荷が少ないサステナブルな素材なのです。
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廃材の削減
衣類などの縫製品の製造によって発生する裁断くず、残糸などの「繊維廃棄物」の増加が年々深刻化しています。
まだ利用可能なものがゴミとして扱われることで、その廃棄時に発生するCO2が大きな環境問題となっているだけでなく、労働にも多大な負荷がかかっています。
製品にならずに廃棄処分されるはずだった生地の端切れや繊維くずを、特殊なリサイクル技術を用いることなく、時間もコストも抑え、効率的に「リサイクルコットン」として生まれ変わらせる。
繊維廃棄物を減らし、それらに新たな価値を持たせる、「余らせない」ものづくりが叶うのです。
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ナチュラルなイメージのコットン。それが地球にとって悪影響をもたらすことがあるとは信じられないかもしれません。多くの人が誤解している「コットン」の問題点について知ることで、
SDGsゴール達成へのアクションのきっかけにしましょう。
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コットンにまつわる誤解
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自然由来で、優しい肌触り、お手入れもしやすく、私たちの生活のいたるところにあるコットン。多くの方が「コットンは環境にも優しい」というイメージを持っているのではないでしょうか?
ところが、コットンは作られる過程で、大きな環境負荷が掛かっているのが現状です。
その具体的な問題点とは何か見ていきましょう。
①多量の水を使用する
綿花は全ての農産物の中で最も多くの水を必要とする作物と言われ、その栽培を行う地域では、人々の飲料水が行き届かないだけでなく、川や湖などが枯渇する恐れがあります。
また、染色など、生地加工段階でも多くの水を使用し、Tシャツ1枚を作るのに、なんと2700Lもの水が必要と言われているのです。
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②土壌と地下水を汚染する
デリケートである綿花の栽培には、害虫駆除などのため、多量の化学肥料や農薬が使われます。これらの化学物質が土に浸透したり、地下水に溶け込んで、土壌汚染や水質汚染を引き起こす要因となっています。
また、染料の成分の中にも多くの薬品が使われ、その汚水が周囲の川や海にそのまま流れ出して、水質を悪化させているのです。
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③二酸化炭素を大量に排出する
実は繊維業のCO2排出量は、石油産業に次ぐ第2位。Tシャツ1枚が出来上がるまでに約3kgのCO2を排出すると言われていて、これは自動車が12km走った時の排出量とほぼ同じ量なのです。
また、コットンをゴミとして焼却処分する際にもCO2は発生します。温室効果ガスは地球の温暖化にダイレクトにつながります。今すぐにでも解決したい大きな課題のひとつです。
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ひとりひとりの意識、考え方の変化が、自分たちの地球を守ることにつながるのです。
地球にも人にも本当に優しいリサイクルコットン
おすすめリサイクルコットンアイテム
サイズのバリエーション豊富で便利な巾着タイプ
スフィア・リサイクルコットン巾着
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快適に使うことで広がる、SDGsの理念。CO2や電気、水などの排出・使用の削減に繋がるリサイクルコットン製品。
商品の内側にはリサイクルコットンが使用されていることを示すロゴタグがついています。
おすすめポイント
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用途に合わせて選べるS/M/Lのサイズ展開
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名入れが映えるナチュラルな色合い
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リサイクルコットン使用のロゴタグでエシカル消費をアピール
ロゴと素材でイメージアップをアシストする、かわいらしいランチトート
セルトナ・リサイクルコットンランチトート(マチ付)
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バイカラーがコーデのアクセントにもなるカジュアルで可愛いランチトート。
しっかりした生地のため、サブバッグにもお使いいただけます。お弁当箱が安定する程よいマチ付きです。
おすすめポイント
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アクセントになる可愛らしいバイカラー
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サブバッグにも使える丈夫な生地
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お弁当箱が安定する程よいマチ付き
流行を問わないベーシックデザイン
スフィア・リサイクルコットンフラットポーチ
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強度と厚みのある10オンス生地を使った、流行を問わないベーシックデザイン。
フラット型の形状とシンプルな見た目が人気の、ロゴが映えるコットンポーチです。
おすすめポイント
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強度と厚みのある10オンスのタフな生地
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流行を問わないシンプルデザイン
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名入れにぴったりの人気のフラット型タイプ
リサイクルコットンを用いたノベルティの配布は、SDGsへの取り組みのPRにもなります。
今後のノベルティにぜひ取り入れていきたいアイテムですね。
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販促プランナー
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時代が求める「SDGs&トレンドグッズ」、
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リサイクルコットン
まとめ
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本来廃棄される物に新たな価値を与えて生まれ変わらせることをアップサイクル、「創造的再利用」とも言います。
捨てられるはずであった「余りもの」の生地や繊維くずを再利用し、新たに「リサイクルコットン」として再生する。さらにそこにデザインやクリエイティブな付加価値を与えて、より優れた新しい商品として蘇らせる。
リサイクルコットンは難易度の高いリサイクル技術を必要とせず、より良いものに作り変え、ものとしての寿命を延ばす、まさに持続可能なアイデアなのです。
個人レベルでは少し遠い存在のように感じる「SDGs」の達成。しかし、地球を想うものづくりは多くの人に「サステナブルな選択肢」を提供し、エコな商品を少しでも身近に感じてもらうきっかけとなります。商品を通して「環境」と「人」をつなぐ。それが私たちらしい方法で地球環境に貢献できることになるのです。
ひとりひとりの小さな選択や行動は、必ずSDGsのゴール達成に結びつきます。「エコを選ぶ」。未来につながる一歩はここから始まるのです。
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