COLUMN ノベルティ・販促品コラム
「リサイクルレザー」とは?
世界のトレンドと未来を変える次世代素材
手に馴染む「質感」と高級感漂う「色合い」で多くの人を魅了する「レザー」。
素材自体に上品さと存在感があるため、シンプルなファッションスタイルにもレザーアイテムをひとつ取り入れるだけで、ワンランク上のコーディネートを叶えてくれます。
またレザー製の財布や手帳、ペンケースや、ステーショナリーなどの小物は気軽に取り入れやすく、ビジネスシーンでもカジュアルでも幅広くマッチすることから、世代、性別を問わずたくさんの人に愛用されています。
レザーアイテムを持つと気持ちが引き締まるという方も多いのではないでしょうか。
通常、レザー製品の原材料は動物の皮。もともと「ものを余すところなく使う」精神のもとに生まれた素材です。
しかし、動物の命をいただくこと自体を道徳的に良くないように感じ、どのようなプロセスを辿って製品となり、私たちの手元にやってくるのか、本質を知ることから目を逸らしてしまいがちです。
本記事では、動物愛護の観点での議論の影に隠れてしまっている、レザーの製造が環境に与える問題について切り込んで解説していきます。
そして昨今、「SDGs」や「エシカル消費」の観点から多くのファッションブランドが注目する次世代のレザー、「リサイクルレザー」の魅力と環境への優位性について詳しく紹介していきます。
製品の素材を見直し、環境負荷を減らすことは、SDGsの目標の中の「12.つくる責任つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」などに直結する部分になります。「リサイクルレザー」のことを知って、SDGs商品への関心を高めるきっかけにしましょう。
販促プランナー
リサイクルレザーとは?
どう作られるのか
リサイクルレザーは皮革製品を製造する際に生じる皮の余りや切れ端から作られます。
通常の本革は、大きな一枚の皮から必要な分を切り抜き加工します。天然素材ですので、その皮ごとに大きさや形にばらつきがあり、実際に使用できる部分は限られています。なんと貴重な原料の20%〜30%ほどが使われず、そのまま廃棄されているのです。
今まで廃棄されていたそれらの余った端切れ、皮くずを集め、粉砕して繊維状にし、樹脂と混ぜてシート状に再加工した素材がリサイクルレザーです。
リサイクルレザーを知らない人も多く、よく混同されるのがフェイクレザーです。フェイクレザーは、基布の表面にポリウレタン樹脂や塩化ビニル樹脂を塗布して本革に似た質感を出した人工の合成皮革のことを言います。
一方、リサイクルレザーは破片と言っても天然の皮から作られているため、本革の風合いはそのままで、貴重な資源の有効利用と産業廃棄物の減少に貢献する、非常にサステナブルな環境対応素材なのです。
サステナブルであることがかっこいい。あえて選ぶのは未来の素材。
国内外の企業や団体が「サステナブル」な商品やサービスを提供、提案している中、ファッションの世界でも商品に対する価値観に変化が見られます。
近年、業界をリードする一流ブランドが次々とサスティナビリティに特化したコレクションを打ち出し、ファッション性と地球環境保護の両立を実現しています。
「サステナブルであることがおしゃれでかっこいい」という価値観が多くの消費者に受け入れられ、本革ではなく、あえてリサイクルレザーを選ぶことがトレンド化しています。また最近では、天然皮革のように経年変化を楽しめるリサイクルレザー製品も開発されており、本革と遜色ない素材感の実現もされています。
今後、世界中でファッションのサスティナビリティシフトはますます加速し、リサイクルレザーは一層注目を集めるでしょう。
アメリカやヨーロッパでは、環境保全の意識が日本よりも高く、リサイクルレザーの製法は約70年前から始まっていたと言われています。
商品に込められたポリシーも含めてかっこいい、そんなリサイクルレザーの魅力を詳しく見ていきましょう。
販促プランナー
おしゃれを楽しみながら環境保全に貢献。
リサイクルレザーを選ぶ4つの理由
①CO2排出量の削減
本革製品は、食肉産業の副産物であり、いただいた命を無駄なく利用するという意味ではエコな素材と言われます。
しかし、革製品を生み出す動物たちを育てるのに排出される温室効果ガスは、CO2換算で年間7.1ギガトンにも上り、世界の温室効果ガスの約14%を占めています。これは、なんと輸送部門全体、つまり全ての乗り物から排出される温室効果ガスの総量に匹敵します。
家畜によるCO2の排出が地球温暖化に与えている影響は無視できないほどの大きさになっているのです。
また、他国で生産されている革の一部は、食用とは別の毛皮専用の農場で飼育されることもあり、「いただいた命を無駄なく使う」というレザーのルーツから変容した現状に対し、違和感を覚えずにはいられません。
人が生きるためには畜産業をなくすことは不可能です。だからこそ、ひとつの命を最後まで無駄にしないことが大切であり、本当の意味で「素材を余すところなく有効活用した」リサイクルレザーは、極めてエシカルな製品と言えるのです。
②水の使用量の削減
革製品の加工や仕上げで使われる水が環境に大きな負荷を与えています。
例えば、牛革1kgを作るために必要な水の量は17トンにも及ぶと言われていて、つまり大きめのバッグひとつを作るために、17トンもの水が消費されていることになります。
特に水を消費するのが「なめし(鞣し)」と呼ばれる工程です。
「なめし」とは、動物の皮から、腐敗の原因となる脂肪やたんぱく質を取り除き、なめし剤を使って柔軟性と耐久性を持たせる加工技術のことです。
通常、「生皮」は時間がたつと水分が抜けて硬くなってしまいますが、なめすことで「革」へと変化させ、製品として加工できるようになります。
さらに、この工程で使用するなめし剤は、ほとんどが化学薬品から成るものです。つまり使用排水にも化学物質が大量に含まれることになります。
この汚染された水の処理が適正に行われず、そのまま河川に流れ出し、深刻な水質汚染被害をもたらしている地域があるという報告があります。
リサイクルレザーはこうした工程を完了させた後の「革」の切れ端を使用します。そのため、業界で問題視される大量の水の消費や化学薬品の使用を抑えることができ、地球の水資源の保護に貢献します。
③廃材の削減
革は大きさも品質も多種多様で、とてもロスの多い素材です。古くから革製品が愛用されるヨーロッパ諸国において、自然と捨てられる端材にも注目が集まり、リサイクルレザーは誕生しました。
通常の本革製品は、一枚の生皮の状態の良い部分を製品の形状に合わせて必要な部分だけ切り取って利用します。そして、その残りは廃棄処分。およそ2〜3割が破棄されてしまいます。それら革の廃棄量は年間2トンにも及ぶと言われています。
これらの焼却処理には大量の燃料を必要とし、それに伴う大量のCO2排出が緊急性の高い問題となっています。
従来は利用価値がないものと考えられ、捨てられていたものに、新たな価値をプラスして生まれ変わらせた「リサイクルレザー」。
それは、その素材を愛し、そのルーツを思いやるからこそ生み出された知恵なのです。
いただいた命を最大限に活かすプロダクトは、動物愛護の観点からも、環境保護の観点からもますます注目されていくでしょう。
④デザインの自由度が高い
革の切れ端を樹脂で固めてできるリサイクルレザーは、人工の合成皮革より質感がよく、本革のような高級感のある製品を安価で作ることができます。
また、シート状でサイズに制限がないことや、ヴィヴィッドカラーにも染色可能なことは、本革にはないメリットと言えるでしょう。
天然皮革では難しい一枚革の大きなバッグも、個性が光るカラフルな小物も、リサイクルレザーなら自在に楽しむことができます。
本来であれば捨てられてしまうはずだった革の廃材を、新たな魅力と共に再生させたリサイクルレザー。アップサイクルによって誕生したエシカルな素材は、世界中の大手ラグジュアリーブランドも注目し、ファッション業界に新しい風を起こしています。
もともと「命の尊さ」から誕生したレザー製品。しかし命を循環させることで発生する地球環境への負担。まずは真実を知り、問題に気付くことで、SDGsゴール達成へのアクションのきっかけにしましょう。
販促プランナー
レザー製品の抱える矛盾を解決できるリサイクルレザー
人は古来より、動物の命をいただいてそのお肉を食べ、残りの皮を着たり履いたり、あるいは道具として利用して生きてきました。
現在でもそのサイクルは基本的に変わっていませんが、かつて狩猟によって必要な分だけをありがたくいただいていた仕組みは、現代では食べるため、文化的な生活を送るために動物が育てられる「畜産」という仕組みへと変化しました。ルーツを辿れば、「いただいた命の副産物を活用するレザー製品は、先人たちが生み出した、命に対する最大のリスペクトで、究極のエコ製品である」と言えます。
しかし、今ではこのサステナブルであるはずのプロダクトには、一方で大きな環境負担をはらんでいるという、環境保全の動きと相反するものに変容してきてしまっているという事実があります。
革製品を生産する過程で発生する温室効果ガスや、膨大な水の消費、そして化学薬品の使用。これらが与える自然環境への負荷。それを知った上で「レザーは究極のエコ素材」と言い切れるでしょうか。
それでも、確実に言えることは「命を無駄にするべきではない」ということ。ものに恵まれた現代でも、ひとつの命の重さは変わりません。命をいただく以上、それを最大限活かしきることが私たちの使命です。
貴重な革の今まで捨てられてきた部分を集めて作られるリサイクルレザーは、新たに生き物の一部をいただくことなく生み出されます。
本革が「食肉の副産物」であるなら、リサイクルレザーは「食肉の副産物の最後の余りもの」。
そして、加工での環境負担をかけることもない、本当の意味で生き物にも地球にも優しい、最もサステナブルな素材と言えるのです。
次世代の環境対応素材リサイクルレザー
おすすめアイテム
ワンマイルコーデにもオススメのシンプルで品のあるポーチ
スフィア・リサイクルレザースマホネックポーチ(カードポケット付き)
スマホ・カードが入るので、ちょっとしたお出かけにさっと使えて便利です。さらに、品のあるシンプルデザインでファッションに合わせやすいのも魅力。おしゃれに敏感な方におすすめのアイテムです。ブランドロゴを入れて、ショップの販促ノベルティにもおすすめです。
おすすめポイント
- スマホ・カードが入って便利
- ファッションに合わせやすい品のあるシンプルデザイン
- ワンマイルコーデにもおすすめ
コンパクトサイズでポケットにスッキリ収納
スフィア・リサイクルレザーコインパース
アンティーク調のボタンが味わい深いムードを演出。身軽なお出掛けのおともにぴったりなミニコインパース。
バッグに入れても場所を取らないので、非常用のコイン収納にも使えます。
おすすめポイント
- アンティーク調のボタンがおしゃれ
- 身軽なお出掛けにぴったり
- 非常用のコイン入れにも
高級感が際立つ控えめな光沢
スフィア・リサイクルレザーポーチ
高級感が際立つ、控えめな光沢が上品なリサイクルレザーポーチ。毎日持ち歩くからこそ、素材からこだわった一品を。
コスメ用品や薬など身の回りの細々としたものをまとめるのに最適。オリジナルの名入れ印刷をすれば、ワンポイントでさりげなくアピール可能です。
おすすめポイント
- 高級感が際立つ控えめな光沢
- 身の回りの細々としたものをまとめるのに最適
- オリジナルの名入れプリント可能
スリムタイプで胸ポケットにスッキリ収納
スフィア・リサイクルレザーカードケース
名刺が20枚、カードが6枚も入る収納力がありながらも、ポケットのシルエットを崩しません。スリム形状とフラップ開閉が使いやすい自信作です。レザーの素材を生かしたシンプルでスタイリッシュなデザイン。
おすすめポイント
- ポケットのシルエットを崩さないスリム型
- スリム形状なのに収納力抜群
- 使いやすいフラップ開閉
リサイクルレザーを用いたノベルティの配布は、SDGsへの取り組みのPRにもなります。
上記4つのアイテムはすべてオリジナルの名入れも可能なので、今後のノベルティにぜひ取り入れていきたいアイテムですね。
販促プランナー
時代が求める「SDGs&トレンドグッズ」、
美容・コスメなど女性ユーザー向け「ファッション」、
生活雑貨や日用品に特化した「デイリーグッズ」の
3つのカテゴリー、さらにジャンルごとに分類。
ノベルティ満載のプレミアムカタログを
ぜひお楽しみください。
リサイクルレザー
まとめ
大切な地球を守りながら大切な命をいただき、持続可能な社会を作ることが、私たちの果たすべき責任です。
外見だけでなく内面の豊かさを与えてくれるリサイクルレザー。それは、尊い生命の犠牲を無駄にせず、そこに新しい魅力や価値を与えて生まれ変わらせた、命のアップサイクルなのです。
私たちは社会が抱える問題の解決と、未来に貢献できる存在であるために、サステナブル且つ、人と命を想う気持ちに満ちた商品を提案します。
サステナブルなアイテムをもっと身近に。私たちのものづくりが、誰かの優しい選択につながるように。そしてそれが地球の優しい未来につながるように。
地球環境問題は、今後も永く真剣に向き合っていかなければならない問題だからこそ、持続できる向き合い方で、世界をより良いものに変えていくことを目指します。
名入れ・オリジナルプリントノベルティをお考えのお客様は、
ぜひ京都大和にご相談ください
販促業界で多数実績のあるノベルティのプロが徹底サポートいたします