COLUMN ノベルティ・販促品コラム
転写印刷(転写プリント)とは?印刷の特徴や注意点、活用例を解説
転写印刷(転写プリント)とは、商品に直接印刷するのではなく、あらかじめデータを転写用フィルムにプリントし、そのフィルムを商品に熱と圧力で貼り付けて印刷する方法です。印刷対象の素材は幅広く、またフルカラーでグラデーションや絵柄の細かい部分の再現に適していますので、さまざまな商品で印象的で創意的なノベルティアイテム制作が期待できます。
この記事でわかること
- 転写印刷のメリット・デメリットがわかる
- 転写印刷に適した、おすすめの名入れ・オリジナルプリントノベルティがわかる
- 転写印刷を行う際の疑問が解決できる
転写印刷
印刷方法
転写印刷が、どのような方法で印刷されているのかを紹介します。
まずは、名入れプリントやグッズ製作の工程が、実際にどのように行われているかを見ていきましょう。
販促プランナー
転写印刷の方法① 熱転写
転写シートを作製
転写用インクジェットプリンター(DTFプリンター)に読み込ませたデザインデータを専用のPETフィルムにプリントします。カラーインク、白インクの順に塗布した後、デザイン部分にパウダー状の接着糊を乗せます。
シートをカット
ロール状になっている転写シートをデザインに合わせてカットします。 このシートを直接商品に圧着して印刷します。
仮転写
商品の位置を合わせ、アイロンで仮転写をします。仮転写によって生地が温まり、接着しやすくなるほか、熱によって縮みやすい生地を予め慣らしておくことができます。
本転写
熱プレス機で約20〜30秒、熱と圧力を加えます。冷却後フィルムを剥がすと印刷部分だけが転写されます。
完成
再度10秒ほどプレスをかけてより強固に圧着し、完成です。
印刷の工程
転写印刷の方法② 昇華転写
転写紙に印刷
反転した写真データやイラストを専用インクで転写紙に印刷し、印刷したいアイテムのサイズに合わせて適切な大きさにカットします。
シートを貼る
カップと転写紙をずれないよう注意深く貼り合わせます。
転写
360度に熱した昇華転写機にカップをセット。しっかり固定し転写します。
転写紙をはがす
数分後、昇華転写機から取り出し、転写紙を慎重に外します。
完成
オリジナルカップの完成です。
印刷の工程
転写印刷
メリット
転写印刷(転写プリント)は、デザインを専用シートにプリントし、それを商品に圧着していく印刷方法であるため、商品に直接インクを乗せる方法よりも発色性に優れ、細かな線や繊細なタッチの再現を可能にします。また、印刷できる素材が多く、アイテムの選択肢が広がるのも転写プリントの強みです。
転写印刷には次のような4つのメリットがあります。
その強みを活かして、より販促効果の見込めるオリジナルグッズ製作を行いましょう。
販促プランナー
フルカラーデザインを忠実に、
美しく再現できる
CMYKインク+白インクで、高い色濃度、広い色域、優れた彩度を実現します。風景画や写真、グラデーションなどの多彩な表現でも安定した品質で印刷ができます。
繊細なデザインの表現力に優れる
繊細さが求められるデザインの表現が可能です。手書き風のロゴや、水彩絵の具のような風合い、筆のタッチなど、デザインの自由度は刺繍にも勝るほどです。
本体色の影響を受けにくい
転写シートに対し、カラーインクで名入れデザインをプリントした後に白インクで絵柄部分を覆うため、商品本体に転写した際の下地の色によるくすみ等を回避できます。濃色の商品に対しても鮮やかな発色が期待できる印刷方法です。
さまざまな素材に名入れプリントが可能
綿、麻、ポリエステル、ナイロン、合皮デニムや不織布(一部を除く)など、様々な素材に印刷が可能です。化成繊維にも印刷できるため、アイテム選びの幅が広がります。(高熱に弱い素材への印刷はできない場合があります)
転写印刷
注意点
転写印刷(転写プリント)はプリントの際に熱と圧力を加えるという印刷工程上、注意が必要な点もあります。お客さまに喜んでいただける本当に良いノベルティ製作を実現するために、製作時やお手入れ時の注意事項を理解しておきましょう。
印刷の仕上がりに不安がある場合は、実物サンプルでご確認いただくことも可能です。 また、商品や名入れの色、あるいはデザインなどで、別の印刷方法がより適していると判断した場合は、ご提案をさせていただきます。
販促プランナー
お手入れに注意が必要な場合がある
熱を使って名入れをしているため、お手入れの際の長時間のアイロンがけや、乾燥機の利用で剥がれや色落ちを起こすことがあります。シワなどでどうしてもアイロンがけが必要な場合は、シリコン加工されたクッキングシートなどを挟むことで傷みを予防することができます。
生地本来の風合いを失ってしまう
シートを圧着した部分は表面がフラットでテカリ感が出て、生地の柔らかさが失われることがあります。生地本来の質感と風合いを優先する場合は、他の印刷方法をおすすめします。
また、極端に熱に弱いアイテムへの名入れもできかねます。
DIC、PANTONEでの
特色指定ができない
フィルムシートはCMYKカラーでプリントするため、DIC、PANTONEでの色指定ができません。またPCやスマートフォンで表示される色(RGBカラー)と、実際に印刷されたものの色合いにも微妙な差が出てしまうことがあります。
コスト面で割高感がある
印刷工程上、他の印刷方法に比べてコスト面では劣ります。広範囲への印刷にも対応できますが、その分費用が高くなることがありますので注意が必要です。
転写印刷
おすすめオリジナルノベルティ
転写印刷は、あらゆるノベルティアイテムと相性が良い印刷方法です。そのため、ターゲットとなるお客様の年齢や性別、利用シーンに合わせたアイテムをお選びいただくことで、高い販促効果が見込めます。「誰に」「どんな目的で」「どんなシチュエーションで」配布するのかを明確にした上で、最適なアイテムを選びましょう。
容量350mlのちょうどいいサイズで無駄のないデザイン
スタイリッシュマグカップ(ホワイト)
シンプルなフォルムのマグカップですが、真っ白な印刷面をめいっぱい使って、美しい名入れをすれば、どこにもないハイセンスアイテムに。毎日の食卓を彩るテーブルウェアは幅広いお客様にマッチ。暮らしの一部として気軽に取り入れてもらえるのも魅力です。
おすすめポイント
- 白くて広い本体をめいっぱい使った美しい名入れプリントで創造的なアイテム作りが叶う
- 年齢、性別問わず使えるアイテムなので、アイデア次第でさまざまな企画に合わせやすい
- 実用的なノベルティアイテムは使用頻度が高く宣伝効果もアップ!
コンパクトに持ち運べる大容量バッグ
リフェロ・ソフト再生PETマチ広ラージエコバッグ
再生PETポリエステルを使用した、リフェロシリーズ。リサイクル素材ながらも、ソフトな風合いが特長です。持ち運びにはコンパクト、広げれば大容量、お買い物に頼りになるエコバッグは、くすみカラーの本体に映えるオリジナルプリントで、トレンドに敏感なお客様にもご満足いただけます。
おすすめポイント
- SDGsに貢献できる、再生PETを使用したエコバッグ
- コンパクトにたためるのに大容量で底が広く、荷物をたくさん入れても安定感抜群
- 幅広いターゲットにニーズがあるエコバッグはノベルティアイテムとしてリーチしやすい!
型崩れしにくい丈夫な素材で常に安心して持ち運べる
収納王子コジマジック・ポータブルマチ広クーラートート
マチ広&アルミ蒸着仕様なのでお弁当やコーヒーカップに最適。安定感抜群の広いマチが特徴的なデザインながら、たたんでポータブル仕様になる便利な買い物バッグ。型崩れしにくい丈夫な素材なので、常に安心して持ち運べます。
おすすめポイント
- 牛乳パック・パック飲料×4がヨコに倒せる幅サイズ
- 携帯時はパタンとたたんでボタンで留めるだけ
- お弁当の傾きを防ぐ、丈夫な素材とマチ広設計
チャームのカスタマイズができるリッチ感漂うブラックアイテム
エルトラッド・ゴールドラウンドバニティ
ブラックの本体に贅沢なゴールド使いの上品なイメージが特徴のポーチです。濃色のアイテムでも、下地の影響が受けにくい名入れができるのは転写印刷の強み。チャームのカスタマイズも可能なので、よりターゲットや目的に合わせたアイテム制作ができます。
おすすめポイント
- リッチ感漂うブラックアイテム。存在感のある名入れとチャームのカスタマイズで、さらにエレガントに
- トレンドの小さめバッグにもすっぽり納まるスリムでかさばらないサイズ感
- 名入れ×チャームのカスタマイズで、オリジナリティ溢れるアイテム作りが叶う!他社との差別化で優位性アップ。
ノベルティグッズは、ユーザーのお使いいただく頻度によって高い宣伝効果を発揮しますので、実用的なアイテムを選ぶことをおすすめします!
販促プランナー
転写印刷
よくある質問
注文に関する質問
注文してから納品までの流れを教えてください
通常、下記の流れで製作いたします。
データご入稿 → イメージ画像作成 → 校正サンプル作成(別途費用)・ご提出 → 校了 → 印刷 → 出荷・納品
発注から納品までどれくらいの日数が掛かりますか?
商品や時期により異なりますが、デザイン校了後、おおよそ2週間(1000個まで)いただいております。ご注文数や内容によっては3週間以上いただく場合もございますので、余裕をもってご注文ください。
印刷代が知りたいです
ご注文商品と印刷内容、数量によって費用が異なります。特に転写印刷は印刷サイズによって大幅に金額が変動することがありますので、詳細はお問い合わせ下さい。なお、名入れ代とは別にデータ処理代が別途必要となります。
最低注文数はありますか?
最小注文100個から承ります。100個未満の場合でも一式価格にて対応可能です。
デザインやロゴのデータはどうやって入稿するのですか?
Adobe Illustrator(アドビイラストレーター)で作成されたデータ(EPS・AI・PDF形式)をメールにて弊社までお送りください。
参考:データ入稿について
デザインデータの作成はお願いできますか?
データ作成も承っております。作成費用を別途頂戴いたしますので、詳細はお問合せください。
個別に包装して納品していただくことは可能ですか?
対応可能です。ポリ袋代、ならびに作業費用を別途頂戴いたしますので、詳細はお問合せください。
過去に注文した名入れ、オリジナルプリントの追加注文はできますか?
前回のご注文から1年以内であれば、弊社にて印刷データを保管しておりますので、そのまま使用できます。商品の変更も可能です。(商品によっては在版利用できない場合もございます。)
色・印刷に関する質問
印刷色は選べますか? 金・銀も印刷できますか?
フルカラー印刷が可能です。頂いたデータをそのまま出力し印刷するため、DICやPANTONEでの色指定はできません。(データ作成時のカラーモードはCMYKで設定してください。RGBで作成された場合には、印刷時にCMYKに変換しますので、ご希望の色合いと異なる仕上がりになる場合がございます。)
2色や3色、あるいはフルカラー印刷は可能ですか?
色数の制限はありません。CMYKの4色で表現されるフルカラー印刷が可能です。
グラデーションは表現できますか?
グラデーションや濃淡表現も問題ありません。
濃色の本体生地への薄いカラーのプリントはきれいにできますか?
転写シートは白色を絵柄部分に引いて作成しますので、生地色の影響の受けにくい印刷方法です。
細かいロゴやデザインの印刷もできますか?
比較的繊細な模様や小さな文字の表現は得意としていますが、あまり細かいデザインは、潰れや欠けが発生する可能性もございます。仕上がりに不安がある場合は、実物サンプルでの校正をおすすめします。
印刷位置は変更できますか?
印刷可能範囲内であればご希望の位置をご指定いただけます。それ以外の位置は別途ご相談下さい。
印刷色を変えることはできますか?
データ上での色を変更する必要がございます。変更後のデータを新たにご入稿ください。弊社での対応も可能ですが、別途費用を頂戴いたしますので詳細はお問い合わせください。
商品の端まで印刷することはできますか?
フラットな面であればフチのギリギリまでの名入れが可能です。商品の形状によりますので、一度データを確認し、ご相談させていただきます。
名入れできる文字数に制限はありますか?
印刷可能範囲内であれば基本的に文字数制限はありませんが、文字が小さすぎると潰れを起こす可能性がございます。一度データを確認し、ご相談させていただきます。
写真データの印刷は可能ですか?
印刷可能ですが、パソコンのモニター等で見るデータの色と、実際の印刷の仕上がりは若干異なります。仕上がりが気になる場合は、実物サンプルでの校正をおすすめいたします。
品質に関する質問
実物サンプル校正とは何ですか?
実際の商品にプリントしたサンプルをご確認いただくことです。別途費用が発生いたしますので、詳細はお問合せください。
名入れ・プリント前後に検品はしていただけますか?
ご対応可能です。別途費用や納期をいただきますので、詳細はお問合せください。
印刷がすぐ剥がれたりしませんか?洗濯しても大丈夫ですか?
基本的にすぐに剥がれることはありませんが、鋭利なものでひっかく等、表面に傷ができることで剥がれやすくなる場合がございます。
名入れの実例を見ることはできますか?
過去の実績例をご紹介させていただくことが可能ですので、ご相談ください。
転写印刷は絵柄に白フチが必ず出てしまうのですか?
フチの色を本体色に合わせるなど、目立たなくする方法の他に、絵柄の一番細い部分が約0.3mm以上であれば、フチ無しで転写紙を作製できます。素材によってフチが必要になる場合があります。
転写印刷はシールを貼った感がでますか?
絵柄のシートを貼り付けていますので、データ通りの名入れができる反面、布製品では印刷箇所の生地の風合いはなくなってしまいます。
写真データの印刷は可能ですか?
印刷可能ですが、パソコンのモニター等で見るデータの色と、実際の印刷の仕上がりは若干異なります。仕上がりが気になる場合は、実物サンプルでの校正をおすすめいたします。
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