COLUMN ノベルティ・販促品コラム

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）とは？印刷の特徴や注意点、活用例を解説

2022年6月9日 2024年6月26日

シルク印刷（シルクスクリーン）とは、色ごとに版をおこし直接インクを刷り込む印刷方法で、インクのノリが良く鮮明な印刷が出来ます。トートバッグなどの布地、平面・広範囲の単色刷りに向いています。印刷ロゴは、単色〜2色印刷向きです。広範囲に印刷したいときに適しています。昔は絹の布が孔版画のメッシュの材料として使われていましたが、高価で耐久性に欠けるため、現在ではポリエステルやナイロンなどの合成繊維の布が孔版画のメッシュの材料として使われるようになりました。

本記事では、オリジナルノベルティやグッズ製作の際に、シルク印刷（シルクスクリーン印刷）を活用する場合、そのポイントを解説いたします。名入れ印刷やオリジナルグッズ作成の際に、ぜひ参考にしてください。

販促プランナー

この記事でわかること

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）のメリット・デメリットがわかる
シルク印刷（シルクスクリーン印刷）に適した、おすすめの名入れ・オリジナルプリントノベルティがわかる
シルク印刷（シルクスクリーン印刷）を行う際の疑問が解決できる

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）の
印刷方法

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）が、どのような方法で印刷されているのかを紹介します。

まずは、シルクプリントやグッズ製作の工程が、実際にどのように行われているかを見ていきましょう。

販促プランナー

製品をセット

商品をシワのないように専用台にセットします。

版を準備

色ごとに版を準備します。

印刷

版にインクを乗せ、スキージを引くことで印刷されます。

完成

乾燥し、インクが乾けば
完成です。

印刷の工程

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）
メリット

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）は様々な素材に対し、広い範囲で名入れプリントができます。また、指定できる色の種類も非常に多く、その再現性にも優れていますので、イメージ通りの仕上がりでノベルティを製作することが可能です。

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）には次のような6つのメリットがあります。
その強みを活かして、より販促効果の見込めるオリジナルグッズ製作を行いましょう。

販促プランナー

広い範囲へのプリントが可能

印刷範囲が大きく取れることで、デザインの自由度、再現性が上がります。大きな名入れシルクプリントはアピール力に優れ、高い広告効果が期待できます。

仕上がりの色彩が鮮やか

本体に直接インクを乗せる印刷方法のため、下地の色の影響を受けにくく、はっきりとした発色を表現できます。布地でもインクが乗りやすいため、コーポレートロゴの印刷などで高い色の再現性が可能になります。

多様な素材に名入れプリントが可能

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）は本体にインクを盛る印刷方法ですので、あらゆる材質・素材に印刷することができます。個性を出したノベルティグッズは他社との差別化を実現し、お客様の目を引くグッズ製作を可能とします。

色の選択肢が広い

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）ではインクを1色1色調合して作るため、微妙な色の再現が可能です。コーポレートカラーなど色合わせがしやすいため、ご希望のお色を細かくご指定いただけます。

耐久性に優れている

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）は色あせしにくく、簡単には剥がれません。長期間の使用でも比較的きれいな発色を保つことができます。水にも強いため、頻繁に洗濯をする衣類などの布製品にも適しています。

低コストで大量生産ができる

色ごとに版板を製作して印刷するため、生産枚数が多くなるほど1枚当たりの料金が安くなります。また、一度製作した版は約1年間保管しておりますので、追加注文の際のコストも抑えることができます。

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）
注意点

印刷面の素材にもよりますが、シルク印刷（シルクスクリーン印刷）はその特性上、細い線や細かい文字の表現を苦手とします。また、１色ごとに印刷するため、多色を重ねる場合ではズレを起こしやすくなります。
印刷デザインデータを作る際には注意が必要です。

印刷品質に不安がある場合は、サンプルをご依頼いただくことをおすすめします。
実物での印刷を確認することが可能です。シルク印刷（シルクスクリーン印刷）に不向きと判断した場合は、別の印刷方法をご提案させていただきます。

販促プランナー

細かい部分で潰れや欠けを起こしやすい

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）は細い文字や線等、繊細な部分の表現が苦手です。現物サンプル校正、または別の印刷方法をおすすめします。

● 細かいデザイン向きの名入れプリント方法はこちら

転写印刷 UVインクジェット印刷

納期の短縮が難しい

色ごとに版を製作するシルク印刷（シルクスクリーン印刷）は、その分のお時間が必要です。またインクの乾燥にもお時間を要するため、納期まで比較的お時間をいただきます。時間に余裕をもったご注文をおすすめします。

● 短納期向きの名入れプリント方法はこちら

パッド印刷 UVインクジェット印刷

多色印刷には不向き

1色ごとの版の印刷位置を合わせることが難しいため、多色プリントはズレを起こしやすくなります。他の印刷方法をおすすめします。

● 多色印刷向きの名入れプリント方法はこちら

転写印刷 UVインクジェット印刷

グラデーション表現が難しい

印刷方法の性質上、グラデーションや濃淡の再現はできません。他の印刷方法でご対応できます。

● グラデーション向きの名入れプリント方法はこちら

転写印刷 UVインクジェット印刷

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）サンプル

実際に印刷したサンプルです。素材により印刷の再現性が異なりますのでご注意ください。
実際の商品の仕上がりを実物で確認されたい方は、校正サンプルのご注文を推奨しております。

10オンス、12オンスのコットンバッグ・ポーチ

ジュート＆コットンのバッグ・ポーチ

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）
おすすめオリジナルノベルティ

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）は、あらゆるノベルティアイテムと相性が良い印刷方法です。そのため、ターゲットとなるお客様の年齢や性別、利用シーンに合わせたアイテムをお選びいただくことで、高い販促効果が見込めます。「誰に」「どんな目的で」「どんなシチュエーションで」配布するのかを明確にした上で、最適なアイテムを選びましょう。

豊富なサイズ展開とアピール度大の広範囲印刷が魅力！

コットントート

生地の厚さやサイズなど、豊富なバリエーションが特長のコットントート。シルクプリントするデザインによってオリジナリティを引き出すことができるため、アピール度の高いオリジナルノベルティ・グッズ製作を可能とします。また、展示会などでの資料や商品を入れるバッグとして利用した後、日常使いで繰り返し使っていただけることもおすすめしたいポイントです。
同素材を使用した、コットン巾着、ポーチ、ランチバッグも名入れ・オリジナルプリントで大変人気の高いアイテムです。

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）
よくある質問

注文に関する質問

注文してから納品までの流れを教えてください

通常、下記の流れで製作いたします。
データご入稿 → イメージ画像作成 → 校正サンプル作成（別途費用）・ご提出 → 校了 → 印刷 → 出荷・納品

発注から納品までどれくらいの日数が掛かりますか？

商品や時期により異なりますが、デザイン校了後、おおよそ2週間（1000個まで）いただいております。ご注文数や内容によっては3週間以上いただく場合もございますので、余裕をもってご注文ください。

印刷代が知りたいです

ご注文商品と数量によって費用が異なりますので、詳細はお問い合わせ下さい。名入れ代とは別に製版代が必要となります。シルク印刷の製版代は、大きさによって￥8,000～￥10,000が掛かります。

最低注文数はありますか？

最小注文100個から承ります。100個未満の場合でも一式価格にて対応可能です。

デザインやロゴのデータはどうやって入稿するのですか？

Adobe Illustrator（アドビイラストレーター）で作成されたデータ（EPS・AI・PDF形式）をメールにて弊社までお送りください。
参考：データ入稿について

デザインデータの作成はお願いできますか？

データ作成も承っております。作成費用を別途頂戴いたしますので、詳細はお問合せください。

個別に包装して納品していただくことは可能ですか？

対応可能です。ポリ袋代、ならびに作業費用を別途頂戴いたしますので、詳細はお問合せください。

過去に注文した名入れ、オリジナルプリントの追加注文はできますか？

前回のご注文から1年以内であれば、弊社にて版を保管しておりますので、そのまま使用できます。商品の変更も可能です。（商品によっては在版利用できない場合もございます。）

色・印刷に関する質問

印刷色は選べますか？金・銀も印刷できますか？

白、黒以外はDIC番号もしくはPANTONEナンバーをご指定いただければお好きな色で印刷が可能です。
参考：DICカラーガイド https://www.dic-graphics.co.jp/products/cguide/index.html
参考：PANTONE　https://www.pantone.jp/
メタリックな金・銀はシルクスクリーン印刷ではできませんが、DIC619・620（金）あるいはDIC621（銀）での印刷が可能です。（マットな仕上がりになります）

2色や3色、あるいはフルカラー印刷は可能ですか？

1色、2色での印刷が可能です。3色以上の場合は多色印刷での対応となりますが、プリントのズレなどの問題が発生しやすくなりますので、ご依頼前に一度ご相談ください。

グラデーションは表現できますか？

残念ながらグラデーション印刷や、濃淡の調整はできません。

濃色の本体生地への薄いカラーのシルクプリントはきれいにできますか？

濃色の下地の影響を受けやすいため、色が沈んでしまい、きれいに発色できないことがございます。他の印刷方法できれいに再現できる可能性がございますので、ご相談ください。

細かいロゴやデザインの印刷もできますか？

細かい線やデザイン部分はインクがうまくのらなかったり、埋まってしまったりするため、シルクスクリーン印刷では再現が難しいことがございます。仕上がりに不安がある場合は、実物サンプル校正をおすすめします。
シルクスクリーン印刷サンプルは以下をご覧ください。
シルクスクリーン印刷サンプルを見る

印刷位置は変更できますか？

印刷可能範囲内であればご希望の位置をご指定いただけます。

印刷色を変えることはできますか？

対応可能です。色替え費用を別途頂戴いたしますので、詳細はお問合せください。

品質に関する質問

実物サンプル校正とは何ですか？

実際の商品にシルクプリントしたサンプルをご確認いただくことです。別途費用が発生いたしますので、詳細はお問合せください。

名入れ・プリント前後に検品はしていただけますか？

ご対応可能です。別途費用や納期をいただきますので、詳細はお問合せください。

印刷がすぐ剥がれたりしませんか？布製品は洗濯しても大丈夫ですか？

基本的にすぐに剥がれることはありませんが、鋭利なものでひっかく等、表面に傷ができることで剥がれやすくなる場合がございます。布製品は洗濯回数や経年によって剥がれや退色を起こすことがございます。

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シルク印刷（シルクスクリーン印刷）
まとめ

シルク印刷（シルクスクリーン印刷）はさまざまな素材に対し、広い範囲で印刷ができます。また曲面にも名入れ・オリジナルプリント印刷が可能ですので、工夫次第で幅広く活用できる印刷方法になります。シルク印刷（シルクスクリーン印刷）の特徴を活かした最適なアイテム選びを行い、企業のイメージアップや販売促進に効果を発揮するオリジナルノベルティ・グッズ製作を実現しましょう。

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